顧問税理士だから知ったネタになる話

公認会計士・税理士の大久保達弥がこれまでに経験してきたネタになる話を書いています。

「会社のお金は俺のもの!?」は間違いです!

 

 

こんにちは。

東京都練馬区で開業医専門の税務顧問を務める

公認会計士・税理士の大久保達弥です。

 

今日は、個人と法人の区別が曖昧だったある先生の実話をお話します。

 

個人事業時代

この先生が個人事業主として開業した当時、
金融機関から積極的に借入れのオファーが寄せられました。

 

先生にとって、開業後はそれほど多額の資金は必要ありませんでした。

 

そこで、金融機関は借換えを提案しました。

 

先生の借換え基準はシンプルで、


「とにかく金利が安いこと」

でした。

 

そして、

借り換えて資金が増えたら、

そのお金を証券会社に入れてしまうんです。

 

ただ、個人事業主だったので、

横領や貸付金にはなりませんでした。

 

法人化後

先生のクリニックが順調に拡大し、

法人化に踏み切りました。

 

法人化しても拡大は続いたのですが、

ここでまた先生の借換え癖が再燃しました。

 

新たな金融機関から低金利での借換え提案が寄せられたのです。

 

先生は、良い提案を受けるとすぐに決断します。

 

私への相談はありませんでした。

月に1回の面談で、

「先生、今月は借換えしましたか?」

と私が質問するまで、

その事実は明かされなかったのです。

 

しかも、多額の借入れをして、

そのお金を一部、個人口座に移してしまうのです。

 

これは、法人が先生個人に対して貸し付けている状態です。

期中であれば返済すれば問題ないですが、

期末になると困ります。

 

決算書に先生個人への貸付金が残ってしまうのです。

 

これは避けたい状況です。

 

私は先生に対して、

「期末に残らないよう返済してください」

と繰り返しお願いしました。

 

決別の時

先生は、

私の「法人のお金を借りないでください」

という依頼を無視し続けました。

 

法人の決算書に先生個人への貸付金が残ると、

決算書を提出する都道府県から問い合わせが来ることになります。

 

私は、きれいな決算書を作りたくて、

このような状況に悩まされていました。

 

先生とは多くのエピソードを共有してきましたが、

精神的に疲れ果て、

顧問を辞めることを決断しました。

 

先生とのお別れは残念でしたが、

それもまた人生の選択のひとつでした。

 

今日はここまでです。

 

 

これを読んでいる先生、

私、大久保達弥と一緒に、

税務調査対策や経費対策を検討してみませんか?

 

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クリニック院長がやっていたダメすぎる節税対策のすべて | 日本医療クリニック節税対策センター

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